夫が義母の遺影を持って帰りました。
遺影は大きなサイズと小さいサイズと2つあります。
東京に帰る前に、義母の祭壇に挨拶しました。
その時に義妹が「小さい遺影を持って帰る?」と、聞いてきました。
夫はすぐに、「持って帰る」と返事をしました。
隣の仏壇には、義父の遺影が大小並んでいます。
「お父さんも持って帰れば」と勧める義妹。
17年前のものです。
そちらは、即座に断った夫です。
「母親が亡くなるのは親父の時とは違うなぁ」と、いう夫。
何歳になっても、母親を亡くすのは、堪えるようです。
通夜の前の打合せで、「どんなお母さまでしたか?」と司会を担当する女性から、インタビューを受けました。
葬儀の時にナレーションするための取材って感じです。
夫婦仲は? ケンカも良くしていました。
お仕事は? ずーとしていました。
どんな性格でしたか? 我慢強い性格でした。
趣味は? 若い頃は編み物、そして庭いじり。
ほかに、病院嫌いで80歳過ぎの眼科まで、医者にかかったことがない。
その後、初診で行った整形外科に、まずかかりつけ医に行きなさい、といわれたけれども、かかりつけ医がなかったこと。
上手な聞き手で、話し出すとあれもこれも思い出話が出てくる夫と義妹でした。
最後に、お母さまに伝えたいことは? と聞かれ、
涙をこらえて「感謝です。」というのがやっとの夫。
約1時間でしたが、とても良い時間でした。
このインタビューを、上手にまとめて、葬儀の最後に3分それはそれは上手にナレーションしてくれました。
皆、涙なみだでした。
私と義母。
同居の経験もなく、離れていたこともあり、いやな思いをしたことはありません。
結婚当初は、年に3回の帰省が当たり前でした。
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆。約1週間づつ。
私は、当たり前だと思っていましたが、他のママ友からは、偉い!と褒められていました。
当時は、義父も現役で仕事をしていたので、飛行機代はもらっていました。
だから、帰れたのかな?
長女は初孫だったので、とてもかわいがってくれました。
シミッタレな私の実家とはちがって、値段を見ないでスーパーで買い物をする義母が、驚きで気持ち良かったのを覚えています。
帰省中は、お財布を開けることがなかったので、気楽でした。
当時は嫌な思いもあったでしょうが、今は忘れていて、良かった思い出ばかりになっていますね。