兄がこのご時世に、フランスに1ヵ月の一人旅に行っていました。
独身で教員だった兄は夏休みにフランスに行くのが恒例でした。
再雇用の65歳まで時間講師の教員をして、65歳になったら、好きなだけフランスに滞在するのが夢だったようです。
だけれども、退職したと同時にコロナになってしまいました。
時間はあるのに旅行には行かれない。こんなシニアは何も兄ばかりではなく、世の中たくさんいますよね。
我慢を重ねてきたけど、この第7波が猛威を振るう前に7~8月と2か月間のフランス個人旅行を計画していました。
フランスの入国規制はありませんからね。
私たちがその計画を知ったのは、宿泊予定のドミトリーがネット予約だけになったので手伝ってほしいと、娘達に連絡してきたから。
全くのアナログ人間の兄です。英語もおぼつきません。
こんな時は姪っ子の娘たちを当てにします。
もう、驚きました。
パック旅行ならまだしも、まったくの個人旅行を2か月も。
宿泊先は世界中の若者たちが集まるドミトリーですよ。
いくら個室とはいえ、キッチンなど共有ですよ。
何度も利用したドミトリーだから安全だ、と兄。
何を言っているんだ、無症状の若者も来るドミトリーだ。そこで感染したら、年齢的に症状も出るし、重症化リスクもある。
フランスなどはもうコロナの話題はないけど、無くなったわけじゃない。
何を考えているんだ!。と私は猛反対しました。
コロナに感染した時を考えるように、と。
コロナもカバーする海外旅行保険に入ったから、と兄。
保険加入は常識だ。どうやって病院へ行く?どこで療養する?食料の調達はどうする?
とあれこれ次女と二人で電話で言いました。
実家の母は、もう傍観です。行きたいなら仕方ないと。
結局、兄は2ヵ月の予定を1か月に変更して、出かけました。
反対の電話をして以来、兄からは我が家に音沙汰なしです。
母を通じて、出発したと聞きました。
そして、先日母を通じて、無事に帰国したと知りました。
とりあえずホッとしました。何事もなくて。
コロナ禍、ランチもことわりお友達とも会わない人、かたや海外にも行ってしまう人。それぞれですね。
立場立場によって、意見も行動も違うのは当然だけど、今回の兄の旅行は無鉄砲にもほどがあると怒っています。
もともと、そりが合わない兄ですが、独り身の兄なので何かあったら私の出番ですからね(入院時の保証人とか)。 上手につきあわないと。。。