2年前。
あと2年は現役の給与水準だと思っていたので、呑気な中流奥様を気取っていました。予定では、少なくともボーナス分をがっちり老後貯蓄に積み上げていこうと思っていました。あわよくば1千万円以上が上乗せの皮算用でした。
ところが現実は上乗せどころか大きく取崩しが始まりました。2017年は2百万の取崩しでした!!
年金受給年齢の65歳を基準に考えたら、老後貯蓄は1400万円ものマイナスなんです(皮算用の1千万+4百万⇦2百万×2年)。
当時は、その点が一番の悩みでした。退職時までの貯蓄額でも、大丈夫だと言う夫と、こんなはずじゃなかったと、不満が大きい私。
周囲の友達のご主人たちが、60歳定年が少なかったので、他人と比べてもいました。会社側が夫の60歳定年は適用外かも、なんて甘いささやきをして、すっかりその気になっていましたからね。最初から60歳まで、と覚悟していたら、こんなに落胆しませんでしたよ。
夫の退職時は、なぜかみじめに感じ、気持ちが下向きでした。そのお金があれば、あれもできるこれもできる、と妄想ばかりになっていました。シミッタレの性格が強く出てしまい、お金を使うのが怖く思いました。
試したのが家計シュミレーションでした。毎年の収入⇦年金受給額 支出⇦支出額の予想を入力すると、貯蓄の減り具合が一目瞭然です。
一応、今の貯蓄額・支出額でいっても、100歳ぐらいまではOKでした。でも、80歳過ぎの支出額は少なめ入力したりと、調整あり、ですけどね。ひとまず大きな不安からは脱出できました。
でも、「だから、大丈夫でしょ!」と考える夫と、「介護とか施設入居とか考えると、不安よ!!」と私。まだ、完全に不満がなくなったわけでなく、シュミレーションの結果をみて、平行線でした。
これからの生活に明るさが持てませんでした。
どうやって気持ちを前に向けたか、やはり時間が薬でした。
不満に思っていても、もう元には戻りません。理屈ではわかっていたんですが、やはり年単位の時間で不満を消化していきました。というか、消化中です。
何歳まで生きるのか、人生の最後にどれだけの費用が必要なのか、答えがないことに囚われるのはやめよう、と。結局は、あるだけの貯蓄でやるだけ、なんです。
みなさん、そうなんですよね。
同じ貯蓄額でも、「これだけある!」なのか「これしかない↓」なのか、気の持ちようだと思いました。
色々な思いがループしていました。