退職金の受け取り方は、あまり悩みませんでした。
100%企業年金の形で受け取ることにしました。年金にすると税金の負担などが大きくなることは、情報として持っていましたが、
- 20年保証付終身年金であること。夫が生きている限り受け取れる。仮に夫が早く死亡しても、夫の80歳まで(私が)受け取れる。厚生年金も終身だから、夫の長生き大歓迎で、私も優しくなれる??
- プロの企業年金基金の運用のほうが、ど素人の私たち夫婦の運用より信頼できる。
- 退職時に清算しなければいけないローンがないし、リフォームなど大きな出費予定がない。
- 退職金の全額を自分達の貯蓄にして、毎月の生活費として取り崩すよりも、年金として受取るほうがプラスのイメージで、私の精神衛生上良いと思った。
これらの点がポイントとなりました。
それにしても、退職金試算表なるものを見せられても、いろいろな種類に金額が分かれていて総額が「この金額だ!」と一目でわからなくて、困りました。なんであんな複雑なんでしょうか。これも、会社に文句タラタラでした。
年金に組み込まれず退職一時金で受け取った金額が300万円ほど。この金額が退職金として受け取った実感なので、「たいしたことないなぁ~」と、罰当たりなことを思っていました。
現在、2か月毎に年金として35万円を振り込んでもらえるのは、とてもありがたいし、助かります。この金額はすべて生活費です。なので我が家は定年退職した時点から、退職金を取り崩して生活している家計なんです。
年金受給の65歳まではできるなら給与でサイズダウンしていく生活費を賄い、貯蓄の取り崩しはしないのが理想という記事が良くありますが、全く逆行しています。
でも、今は我が家はこのスタイルと、納得できています。
企業型確定拠出年金の存在は夫婦二人共に、2年前にはピンときていませんでした。
会社から支払われる退職金とは別に運用会社に預けていた分だと、退職後しばらくしてからわかりました。思いがけない臨時収入に、二人でびっくり、喜びました。会社からの退職金試算表には記載されていませんでしたからね~。
夫が50歳頃に導入されたようで、10年くらいの運用になります。
導入時は夫に運用先を相談されても何もわからず、もちろん夫も100%理解できなかったので、適当に決めました。すぐにリーマンショックが起こり、積極的に運用していたらかなり落ち込んだようだけど、その点は助かりました。
退職時の60歳から70歳までの間に一時金か年金の形で引き出せますが、今年の7月に一時金で受け取りました。年金に分割する程の金額でもなかったので。
なぜ今年かというと、60歳の時にはいろいろと環境の変化が大きくて、確定拠出金の手続きにまで気持ちがいかなかったからです。
10月の相場落ち込みの前だったから、これも助かりました。
約300万円の運用資金で、受取額は約395万円になりました。この成果は我が家にしたら上出来です。
老後資金にしっかり組み込みました。